この記事では様々な種目のバーベル軌道動画の例を示します。
種目によって動画の撮り方が多少異なるので参考にして頂ければと思います。
基本的な撮影方法については別記事
をご参照ください。
以下全ての動画撮影において
・カメラ(スマホ)位置はバーベルプレートから約3[m]の位置
・カメラは固定(スマホスタンドを使用)
・撮影時はバーベルプレートにAE/AFロック
・45cmプレートの外側に5kgプレートまたはターゲット用ダミープレートの装着
をしています。
また、バーベルの動く範囲は私(身長172cm)を例に各値を示しています。ご自身の体格に合わせて各値を調整してお考えください。
スナッチ, クリーン, クリーン&ジャーク
[カメラの高さ位置について]
ここではスナッチ、クリーンともに床から挙上するものとします。どの種目においてもバーベルの動く範囲のおおよそ中間の位置にカメラを置くと良いです。参考までにそれぞれの場合のおおよその範囲を以下に示します。
・スナッチの開始からキャッチ動作まで:23cmから140cm
・クリーンの開始からキャッチ動作まで:23cmから140cm
・スナッチの開始からフィニッシュまで:23cmから190cm
・クリーン&ジャークの開始からフィニッシュまで:23cmから200cm
(バーベルの中心位置。身長172cmの私の場合の目安です)
トレーニングへの集中が最優先なので撮影の労力はなるべく減らしたいところです。なので上記4種目の場合はカメラを
床から約1[m]の高さ
に置けば良いです。高さ表示の精度自体が厳密ではないので「約」1[m]で構わないと思われます。
やってはいけないのが「床に直接置く」事です。 カメラを床に置いた状態で同じく床に置いたバーベルに画像範囲を合わせてしまうとフィニッシュ時には大きく上を見上げる形になります。床から見上げた映像ではバーベルプレートの認識が難しく、また天井の照明も直接映り込むため、ほとんどの場合に置いて軌道の追跡が外れます。
以下、バーベル軌道動画の例です。
1. Clean & Jerk from floor to catch
App: Barbell Tracker GT (iPhone)
Device: iPhone 7 Plus
Note: ジャークの時に天井の照明の光がプレートに反射してしまうと軌道の追跡が外れてしまいます。光がプレートに反射しない角度を探して撮影する必要があります。これはスナッチで立ち上がる時にも共通した注意点です。
Jerk from rack
ラックからのジャークを行う場合は少し撮影方法を変更した方が良いです。特に映像にこだわりがなく面倒な場合は上記クリーン&ジャークと同様で構いません。
バーベルの動く範囲がかなり高い位置に限定されます。
・ラックジャークの開始からフィニッシュまで:140cmから200cm
(身長172cmの私の場合の目安です)
従って、カメラの高さ位置を通常の床から1[m]にするのではなく、自分の顔辺り(私の場合だと1.6〜1.7[m])にするとより良い映像が撮れます。
以下、バーベル軌道動画の例です。
2. Jerk from rack
App: Barbell Tracker GT (iPhone)
Device: iPhone 7 Plus
Note: ジャークを行う位置にカメラを合わせます。バーベルをラックから外してジャーク開始位置までの移動の部分は動画編集(トリミング)で省いておいた方が良いです。
またグリッドをジャーク動作用に合わせるために、ジャーク開始時のバーベルのおおよその高さを計っておきましょう。私の場合は140cmです。アプリ操作で「Make」を実行する前に設定ビューへ移動し「バーベルの高さ」欄にその値を入力します。またはバーベル軌道作成のビューで左側のスライダーでおおよその位置に合わせても良いです。
Snatch or Clean from box
Squat
Dead lift
Bench press
High rep training
App: WeightLifting Motion Camera (iPhone)
Device: iPhone 7 Plus