8月13日、フォートナイトの開発元の米エピックゲームズがスマホアプリ課金システムなどが独占に当たるとして米アップルと米グーグルを提訴したそうです。
現在、多数のフォートナイトプレイヤーYouTuberの方がこの件に関する見解の動画を上げています。その流れにのって私も記事を書いてみます。
※ニュースが出た同日中に記事を公開したかったため乱筆失礼。後で加筆修正するかもです。センスのない予測は末代まで恥、なるべくしないよう気をつけます。
「1984」のパロディに共感はできない
「1984」ものすごく簡潔に述べると
1984年にアップルがスーパーボウル広告として放映したテレビCMの事。内容は当時のコンピュータ業界で支配的立場にあったIBMに対してAppleが反旗を翻すというもの
(大体合っていますよね?)
この時のアップルはIBMと同じPCを開発している立場。当時、まだ規模の小さな会社だったAppleが巨大企業IBMに立ち向かうというもので何だか思わず応援したくなります。
これに対して今回の件、エピックはゲーム開発会社でありスマホ開発会社ではありません。フォートナイトはスマホ以外の様々なプラットフォーム(WindowsPC, Mac, PS4, Switchなど)でリリースされており、それらから十分に課金利益を得る事ができます。
なのでCMのパロディをするなら「同じスマートフォンを開発する立場」にあるべきではないでしょうか? AppleもGoogleも頑張ってスマホを作ったのですから。
配信停止の理由は「エピック・ダイレクト・ペイメント」の導入
エピックはかなり強行的手段をとった様に思えます。30%の手数料を下げる要求をせず、「課金料を全て自分のものにできるシステムの導入」を認めろと言っているからです。お前の店でただで商売させろと言っている様なもので、かなり印象は悪いです。この後、和解できるのでしょうか?
手数料への不満があるのは大手中心
30%の手数料へ不満があるのは大手ゲーム開発会社が中心だそうです。Appleの力を借りなくても自社のゲームを世に認知させる力があるからだと思われます。私もアプリを公開して収益を得ていますが手数料に不満はありません。零細企業に宣伝費を使う余裕はありませんから、AppStoreに並ぶだけで一定の宣伝効果があるのは大変ありがたいです。各ジャンルに設けられているランキングの恩恵も大きいです。
Appleとの和解は困難?
iPhone/Android両方のアプリを公開している身であるからこそ言える見解としては、Appleとの和解は難しそうに思えます。Appleは独裁感が強く、非常に厳しい独自ルールを儲けているからです。iPhoneアプリは審査が厳しく、リジェクトの理由も時には向こうの気分次第という感じです。AppStoreに表示される宣伝用のスクリーンショット1つをとっても厳格なルールがあります。開発登録費も毎年徴収されるのでお金にも厳しい印象です。独自課金システムを認めることは考えにくいです。
Googleとは上手くやっていけるのでは?
対してAndroid(Google)は結構全体的に緩く、皆に広く門を開けている印象です。審査はほとんど無い印象で、すぐに落ちるようなアプリでも公開できてしまいます。
また、日経新聞記事によると現状、「グーグルプレイからの入手はできないが、エピックのサイトからは直接ダウンロードできる」状態らしいです。これが続けば今後のアップデートも特に問題はないと思えます。フォートナイトは既に広く知られているのでプレイストアに並べる必要はないでしょう。
以上、エピックのアップル・グーグル提訴問題に関する記事でした。