オンラインPCゲームにはまってしまい、ついには高価な240Hzゲーミングモニターを購入してしまいました。機種名は「Acer ゲーミングディスプレイ Nitro VG252QXbmiipx 24.5型ワイド IPS 非光沢 フルHD 0.5ms(GTG) 240Hz HDMI DisplayHDR 400 G-SYNC Compatible フリッカーレス」だったと思います。ゲームの腕にはさほど影響はなかったのですが、思わぬ嬉しい副産物がありました。それは「ゲーミングモニター」は目に優しいのです。個人差はあると思われますが、私にはとても良い影響がありました。
目の疲れ。以前より悩まされていた閃輝暗点
プログラミングの仕事がメインなので、ほぼ毎日朝から晩までPCモニターを見てコードを書いています。今から10年ほど前、2010年頃はWindowsのノートPCで主に仕事をしていました。この頃はノートPCの画面は見ずに別の液晶モニター(iiyama)を使っていました。一昔前の液晶モニターは現在のものに比べるとかなり暗く、その分何時間も作業しても目は平気でした。
ところが2010年代に入るとLEDの進化に伴い液晶モニターが急激に綺麗に(明るく)なりました。WindowsのノートPCも格段に明るくなりましたが、さらに強烈な光を放っていたのがApple製品です。仕事の関係で2013年あたりからiPhoneアプリを作成する事になりMacBookとiPod touch が支給されました。強烈なバックライトとiPod touchの画面の小ささもあり目への負担が急激に強くなりました。
この頃から、目が疲れてきたときに強い光を見ると視界に銀色のニャラニャラしたものが表れる「閃輝暗点」という症状に悩まされるようになりました。一度ニャラニャラが表れると数10分は消えてくれません。この間は物がまともに見えないので作業をすることができません。症状を詳しく述べると、私の場合は強い光を見た時にパッと目の中央付近に白い閃光が点のように現れ、その後、白というか銀色のモザイクのようなものが点から小さな輪へと変化します。そしてその輪が徐々に広がり、視界の縁まで広がりきると正常な状態に戻る、という感じです。当時はこの症状についてWebで調べても分かりませんでした。対処法としては、必ず強い光を見た時が発端となっているので、ブルーライトカット眼鏡やサングラスを着用して作業をしていました。また大前提として画面、エディタなどは全て黒背景にしています。これが結構効果的で、特にサングラスをかけて作業すればほぼ回避できました。当然モニターは見づらくなりますが我慢です。
それが近年になって、ふともう一度この症状についてWeb検索をかけると「閃輝暗点」というものがヒットしました。あまりにも症状が一致しているので確実にこれだと思いました。おそらくスマホの普及によってこの症状に悩まされる人が増えてきて、検索でも引っかかるようになったようです。
Acer240Hzで閃輝暗点が出なくなった
そして2020年に入り、自宅での時間が増えたところでオンラインゲームにはまりました。仕事で散々に目を酷使した後にゲームです。当然、閃輝暗点へのケアは十分にしました。私は最初、ゲームをする時はプロジェクターをモニター代わりにしていました。プロジェクターで映し出されたものはバックライトではないで目へ負担が格段に減ります。このおかげで何時間もゲームをすることができました。しかし、一般のプレゼン用プロジェクターであったのでFPSゲームには致命的な映像ラグが生じてしまいます。ゲームの腕が上がってきて一瞬の操作の速さを競うレベルになってきたところでゲーミングモニターの購入を決意しました。購入は悩みました。自分の勝手な先入観で、ゲーミングモニターは絶対に強烈な明るさで即刻、閃輝暗点が出てしまうだろうと思いました。まあサングラスをすれば良いと考え、Acerの240Hzモニターを購入しました。
購入後まず、なるべく目の負担を軽減するよう設定をいじりました。まずは基本を明るさをなるべく落とします。設定パネルを開いてみると興味深い項目を発見しました。Blue Light の設定項目で50~80%という表示があり、どうやらBlue Lightの強さを変更できるようです。因みにoffというのもあるのですが、これが「Blue Lightそのものをoff」なのか「Blue Light調整をoff」なのかが不明です。とりあえず50%にしました。画面がかなり黄色がかった感じになります。
仕事用でも使用
先述の通り、仕事でほぼ一日中プログラムコードを書いています。ものすごく目に負担がかかっています。
しかし、コード作業もこのゲーミングモニターで行うようにしたところ、ほとんど閃輝暗点が出なくなりました。モニターサイズが以前より大きくなり、文字を大きく設定できたことも関係ありそうです。とにかくゲーミングモニター様様です。
おまけ、必要なものは積極的に購入すべし
このゲーミングモニター、価格は4万5000円ほど。決して安くはない買い物でした。Amazonで購入ボタンを押すときは手が震えました。しかし、上述の通りお値段以上の価値がありました。
さらに思いがけない事が起きました。購入の数日後、以前の勤め先からメールが来ました。勤務期間の仕事の成果で特許が取得できたので報償金を5万円ほど振り込みますとの事。何と、このお金でモニター代を相殺できたのです。
まあこのケースは運が良かったと言えますが、趣味、仕事に関わらず本当に必要な物は積極的に購入しようと思いました。