動画の撮影のコンディション次第でスイング軌道動画の出来栄えは大きく変わってきます。この記事では様々な状況下で撮影した動画によるスイング軌道動画を紹介しています。皆様のご参考になればと思います。
スイング軌道動画は「残像ゴルフスイング」アプリで作成しました。iPhone/Android/Mac にて公開中です。
iPhone
Android
Mac
なお、全ての撮影において
スマホ は三脚またはスマホスタンドを使って固定
しています。三脚というと敷居が高い感じがしますが、高さ調整をしたいので三脚を使用しているだけですので別途、適当な高さの台などがある場所ならばスマホスタンドのみで十分です。
屋外、240FPS
理想的な撮影条件です。晴れていれば文句なし。HS50[m/s]でも軌跡間隔の細かい軌道動画が作成できます。
注意点は動画の長さを出来るだけ短くする事。スイング開始前、後の余分な箇所は予めiPhone/Android標準機能の編集でトリミングしておくと良いです。長さの目安は実時間で2.5秒、スロー再生時で20秒以下です。
1:
Weather:Sunny
Club:I7
HS:30[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
2:
Weather:Sunny
Club:W1
HS:40[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
3:
Weather:Cloudy
Club:I3
HS:45[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
4:
Weather:Cloudy
Club:W1
HS:50[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
打ちっ放し練習場、240FPS
打ちっ放し練習場はゴルフコースなどの屋外とは環境が結構異なってきます。
・打席は屋根の下が一般的でやや暗くなる
・逆光になる場合が多い
・スペース的に人物との距離があまりとれない
・撮影が他の人の迷惑にならないよう注意が必要
アプリ的に不利な点は明るさが不十分になる場合が多い事です。その場合は無理に240FPSを使用せず120または60FPSを選択する事も良いと思われます。
また、ナイター照明でフリッカー現象による映像にチラつきが出てしまう場合は240FPSの使用は不可です。
1:
Weather:Sunny
Club:W1
HS:47[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
2:
Weather:Cloudy
Club:W1
HS:44[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
3:
Weather:Cloudy
Club:I7
HS:40[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
打ちっ放し練習場、60FPS
天候が曇りなどで明るさが不十分で240FPSだと映像が暗くなってしまう場合は60FPSを選択するのも良いと思われます。ダウンスイングの軌跡の間隔はかなり空いてしまいますが、HSがそれほど速くないアイアンショットなら軌道の確認には十分ではないでしょうか。
1:
Weather:Cloudy
Club:I7 / W1
HS:41[m/s] / 44[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
打ちっ放し練習場、30FPS
特にスマホの設定を変更せずに撮影をした場合は30FPSでの撮影となります。アプリストアのプレビューのように軌道動画が作成できない、という原因は大抵が30FPSで撮影しているからではないでしょうか?ここでは上記の高FPS動画との比較をするために30FPS動画による軌道動画を示します。
1:
Weather:Cloudy
Club:I7
HS:38[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
2:
Weather:Cloudy
Club:W1
HS:40[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
室内、240FPS
一般的な蛍光灯照明ではフリッカー現象による映像チラつきで、軌跡を得る事は非常に困難です。
室内、120FPS
120FPS撮影も一般的な蛍光灯照明の周波数よりも高いので映像にチラつきが出てしまいます。しかし240FPS撮影時に比べその程度は小さいので一応軌道動画の作成は可能です。ただし、HSが速い場合は軌跡の像が伸びてしまい、鮮明な軌道動画の作成は難しいです。
動画の質については以下のサンプルをご参考にしてください。なお、HSを抑えて鮮明な見栄えのよい軌道動画を作成しても意味がないので、サンプル動画ではフルスイングをしています。
1:
Lighting:fluorescent light (蛍光灯)
Club:I8
HS:40[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
2:
Lighting:fluorescent light (蛍光灯)
Club:W1
HS:52[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
室内、60FPS
映像のチラつき問題はほとんど無く撮影ができます。ただし、屋外に比べ明るさが不十分なため鮮明な軌跡を得るのは難しいです。
1:
Lighting:fluorescent light (蛍光灯)
Club:W1
HS:51[m/s]
Device: iPhone 7 Plus
室内では全く使用できない訳はありません。
スイングドリル等でゆったりと振る場合は鮮明な軌跡を得る事ができます。以下にその例を示します。フォーム確認などには十分に利用できると思われます。
2:
Lighting:fluorescent light (蛍光灯)
Club:I8
HS:slow (ゆっくり)
Device: iPhone 7 Plus
室内、30FPS
普通に振った場合、バックスイングの軌跡はまずまず得られますがダウンスイングはほとんど像が残りません。
利用するならば上記60FPSと同様に、スイングドリル等でクラブを非常にゆっくりと動かす場合は鮮明な軌跡を得る事ができます。
1:
Lighting:fluorescent light (蛍光灯)
Club:I8
HS:very slow (非常にゆっくり)
Device: iPhone 7 Plus