Weightlifting ウエイトリフティング

バーベル軌道表示のための動画の撮り方(その1)

投稿日:2019年11月9日 更新日:

バーベル軌道表示アプリ: Barbell Tracker GT (WeightLifting Motion)

ウエイトリフティングのバーベル挙上動画を撮影し、その動画に対してバーベルの軌道を表示できるアプリがあるのをご存知でしょうか?

iPhone/Mac/Androidにて公開中です。

Barbell Tracker GT (WeightLifting Motion)
[iOS]
[Mac]
[Android]

公開からしばらくは「WeightLifting Motion」という名前でしたが、近年のCrossfitの発展などを受けてより広いユーザーを得るべく現在は「Barbell Tracker GT」としています。
この手のいわゆる「バーベル軌道表示アプリ」は他にも多数ありますが、「Barbell Tracker GT /WeightLifting Motion」シリーズの特徴は、グリッド表示、スピードグラフ表示などのグラフィック機能を多く備え、可視化に優れている点と言えます。
しかしながらアプリの普及率はいまいちであり、その原因となっているが「動画の撮り方にいくつかの難所」が存在する事です。本記事では動画撮影方法のポイントを細かく説明していきたいと思います。

バーベル軌道表示の大まかな原理を理解しておく

アプリ操作の概要は
・アプリを立ち上げ、事前に撮影した動画を読み込む
・バーベルプレート(45cm)をカーソルで選択
・処理開始ボタンを押すと自動でバーベル軌道動画ができあがる
と単純なもの。

アプリが処理している内容は

「最初に指定されたバーベルプレートを挙上中のそれぞれの動画コマにおいて探す」

事です。
なので、動画を見た時にバーベルプレートの位置が良く分かる動画であればバーベル軌道動画の作成は成功します。もし、プレートの位置が分かりにくい動画であれば失敗します。
この事を理解して動画を撮影すればバーベル軌道動画作成の成功率は大幅に上がるでしょう。

軌道の表示に失敗しやすい動画とは?

軌道の表示に失敗しやすい、つまり「プレートの位置が分かりにくい」動画の例を以下に示します。

  1. カメラ位置が遠すぎる(または近すぎる)
  2. 映像が暗い(または明るすぎる)
  3. ピントが合っていない
  4. 背景に余計なものが映りすぎ
  5. プレートの色と床、背景の色が同じ

1.カメラ位置が遠すぎる(または近すぎる)
当たり前のことですが、カメラの位置が遠すぎると映像中のプレートは小さくなるため位置がわかりにくくなります。また逆に近すぎると挙上動作中にプレートがフレームアウトして位置が「分かりにくい」ではなく「分からない」動画になってしまいます。プレートからのカメラの距離は後述するように3[m]くらいが良いです。(スマホカメラで撮影の場合)

2.映像が暗い(または明るすぎる)
これまた当然ながら映像が暗いとプレートの位置が分かりにくいです。または明る過ぎても映像の一部が白飛びしてしまいプレート位置の判別が困難になります。映像の明るさを適切に設定するには後述するようにスマホカメラの「AE/AFロック」を使用すると良いです。

3.ピントが合っていない
プレートにピントが合っていない動画もダメです。ぼやけた映像では当然、位置が分かりにくいです。また、映像の最初ではピントが合っていても、挙上を開始したら別の所にピントが移ってしまう場合がありますがこれもダメです。ピントをプレートに固定するには「2」と同様に「AE/AFロック」を使用すると良いです。

4.背景に余計なものが映りすぎ
背景がゴチャゴチャしていて色々なものが映り込んでいるのも好ましくありません。背景にプレートと似た形状のものがあれば、追従しようとしているプレートと誤認識を招く可能性があります。後ろで他の人が練習しているのもできれば避けたいです。可能ならば背景は「壁」が理想です。

5.プレートの色と床、背景の色が同じ
これが良くあるパターンでまた厄介な事です。一番多いのが床一面が「黒い」ゴムマットのジムで「黒い」プレートを使用している場合です。床とプレートが同色だと位置がわかりにくいため軌道作成の失敗となりやすいです。
床が「黒」というのは仕方がないと思われます。大抵のトレーニング場はゴムマットを敷き詰めており、ゴムマットはほぼ「黒」のものが使用されています。
なのでプレートはなるべくウエイトリフティング用の「緑、黄、青、赤」のいずれかを使用する事を推奨します。
トレーニング施設に黒プレートしかない場合は後述のように、45cmプレートの外側に「白」などの5kgプレートをつける事をお勧めします。これにより軌道の追従性能が格段に上がります。

以上を踏まえて、以下に撮影時のセッティング例をまとめます。

撮影時、守るべき4つの項目

  1. カメラ位置はプレートから約3m,床から1mの高さ
  2. 撮影時はAE/AFロック、プレートの照明反射を避ける
  3. 壁や布で背景を一様に
  4. バーベルプレート(45cm)の色は黒を避け、白の5kgプレートをつける

上記4つを守って撮影してみてください。おそらく最初から最後までバーベル軌道が得られるはずです。
実際の準備の様子のデモ動画がありますのでご参考に。


できない場合は本記事へのコメントまたはお問い合わせからご連絡ください。動画を見せて頂ければ何らかのアドバイスができると思います。

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