スポーツ吹矢とは
スポーツ吹き矢とは
5~10m離れた円形の的をめがけて息を使って矢を放ち、その得点を競うスポーツです。性別・年齢問わず誰でも手軽にでき、ゲーム感覚で楽しみながら健康になれるスポーツとして注目されている、、、 とのこと。
一般社団法人 日本スポーツウエルネス吹矢協会 より
特に高齢者の間で人気があるようです。
上達するための練習方法を考えてみる
そんなスポーツ吹矢ですが、とある機会に私も少しやってみた事があります。8mほどの距離でやってみましたが的中心に近い7点を連続して出すのは結構難しかったです。
またその際に定期的に吹矢をやっている人から「なかなか上達しないため、何かいい練習方法はないか」と相談されました。吹矢の経験がない私が助言をするのはおこがましいですが、スポーツ一般の練習アプローチとしていくつか思いついた方法を提案しました。後日、その練習方法を実際に試した感想と、得点アップにつながったかどうかを伺いました。その内容を以下に述べます。
まずは近い距離で35点を目指す
一般的な競技方法は
「1ラウンドにつき5本の矢を吹き、6ラウンド(210点満点)を1ゲームとする」
だそうです。
いきなり210点満点を目指しても目標が遠すぎます。まずは1ラウンド35点満点を1回達成する事を目標とします。(やってみると分かりますがこれが結構難しいです。)
ではどうやって35点満点をだすか。私はこう考えました。とりあえず現状よりも易しい状況にして35点を目指してはどうか?簡単に試せるのが的までの距離を近くする事です。
具体的にはまずは5mの距離で35点を目指します。35点がでたら次は6mに挑戦します。これを繰り返していけばいつも練習している距離(8〜10m)でも35点がでるようになるはずです。
重要なのは35点がでなかったか原因を見つける事
この練習方法を提案した時、相手の方は「なんだ、そんなの誰でも思いつくよ」という顔をされていました。しかし私はこう付け加えました
「おそらく5mでは35点がでると思います。しかし6〜8mで試す間に必ず35点がでなくなると思います。その時になぜ5mではできたのにその距離ではできなかったかを考察してください。そこに上達へのヒントがあるはずです。」
ゆったりとした「間」がキーポイント
後日、大きな発見があったと報告を受けました。
まず5mで試して1回目で35点がでたそうです。この時はいつもより多少急ぎめで次々と5回吹いて楽々7点を連発できたそうです。そして次に一気に2m遠くして7mにした時に35点がでなかったそうです。その時に
・近い距離では少々弱い息でも狙ったところに当たる。(矢が落ちる前に的に当たる)
・遠い距離では確実な力強い息が必要であり、そのためには1回ごとに十分な間をとらなくてはならない。
と感じたそうです。
またこうも思ったそうです。
・そういえば8mでやっていた時も7点が連続すると「この感覚を忘れないうちに」と気がはやり、十分な間をとらずに次の矢を吹いてしまい全く的外れになってしまう事が何度もあった。
かなり大きな収穫だったようです。以後、十分な間をとるよう心がけて練習されているそうです。また、すぐには得点アップにはつながっていないとのこと。
以上、スポーツ吹矢上達法その1でした。ご参考にしてください。